【Russia2018】ここまでの感想・・・Vol.9

投稿者: | 2018年7月5日
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 気づけばトーナメント1回戦終了・・・ここで負けた国々について思ったことを書いてみたい。鎮魂歌ではないが・・・

●アルゼンチン●

 グループリーグ最終のナイジェリア戦でメッシがすべて行うわけでもメッシが他の連中を使い続けるわけでもなく、”他の選手がメッシを使う”シーンが出てきて勝利を手にした。メッシの先取点はその象徴であると思う。やっとチームで戦うことを覚え、ひょっとしたらひょっとするかと思ったが、フランスの方が1枚も2枚も上だった・・・フランスもグループリーグはパっとしなかったが、トーナメントのために力を温存していった言い訳が許されるような出来だった。アルゼンチンの守備はとにかくスピードに弱かった。ムバッペは仕方ないにしてもグリーズマン、ポグバにも走られ守備が後手後手に回り失点を重ねた。マスチェラーノに往年の切れはなかったが、その彼に頼らざる負えないのが今のアルゼンチンの現状だと思う。攻撃にしても最後はメッシに入れるのだからパターンは限られてくる。この部分に関してはサンパオリの責任が大きい。有り余る攻撃陣を持て余し、最適解を見つけられなかった。
 この国の場合、選手や監督以外にも協会のゴタゴタがある。本来はチームをサポートするべきところが機能せず不安定な状態が続いている。おそらく早々簡単にゴタゴタが治まることはないだろう。攻撃陣のタレントは相変わらず豊富だが守備陣は手薄・・・そしておそらく次のワールドカップにメッシはいない・・・イタリアと同じような道を歩むようなことがないとは言い切れない。

●ポルトガル●

 スペインと今大会屈指の戦いを演じた後は辛勝が続いたがグループは勝ち抜いた。いきなりロナウドがハットトリックを決め、彼のための大会になるかと思われたが、メッシが消えたのと同じ日にロナウドも消えた。敗因はロナウド以外の決定力か・・・守備に関しては元々カウンターのチームなので悪くはないが圧倒的ではない。ウルグアイ戦では課スアレス、カバーニという大会屈指の2TOPに崩された。中盤の構成力はさすがだが、結局ロナウドにボールが入らず彼が決めなければ勝てない。ゲデスやアンドレ・シウバにもう少し決定力が欲しいところ・・・選ばれた選手の年齢を見ると以外にベテランが多い。若手が出てこないわけではないが、かつてほどタレントの宝庫ではなくなったのかもしれない。そしてやはりFWを育てられない。近々ロナウドは代表を去るだろう。現ヨーロッパチャンピオンは90年代の姿に戻るのだろうか・・・

●スペイン●

 もう1つのイベリアの雄もここで力尽きた。4年前グループリーグで敗退し、彼らの戦術は研究し尽くされたと言われたが、それでも予選は危なげなくイタリアには力の差を見せつけ本大会に出場してきた。グループリーグの戦い方はポルトガルとそれほど変わらず3戦目のモロッコ戦は彼らのプライドに押されあわや、といった時間帯もあった。フランスやドイツなどと並んで若いタレントの宝庫と言われるスペインだが、今回のチームは意外に上乗せが少ない。ここ数年タイトルを獲ってきた選手たちが中心になるのは分からなくもないが、彼らも年はとる・・・相変わらずのパス回しにジエゴ・コスタが好調でトーナメントに出れば、それなりに勝ち進むことが予想されたが、開催国とはいえロシアにまさかの敗退を喫した。
 もっとも彼らの場合、大会前にロペテギ解任という激震があったことを思えば、予想以上の出来だったといえる部分もある。イタリアやオランダと違いコンスタントにメジャーな大会にも出ているので建て直しはそれほど難しくないと思われる。

●デンマーク●

 この国は本大会に出てくれば毎回いいチームにしてくる。今回も守備の堅い手堅く、それでいてエリクセンやポウルセンといったタレントもいるいいチームだった。北欧のチームらしく高さで勝負することもあるが、意外にゴール前では細かいパスを繋いで崩すこともある。エリクセンがその中心でもう数年は彼中心のチーム作りで問題ないだろう。シュマイケルを中心とした守りも固く本当に大崩れしないが、小国ゆえタレントの出現には限界がある。それでもスウェーデン同様、どこか気になるチームなのでこれからもメジャーな大会で見たい国だ。

●メキシコ●

 実はワールドカップのたびに楽しみなチームの1つがメキシコ・・・どんな状況でも、どんな相手に対しても国の誇りを胸に果敢に戦う・・・それがメキシコだと思う。そして今回は前回王者のドイツを破ることでいきなり驚かせてくれた。ベラやハビエル・エルナンデスといったお馴染みの面々に今回はロサーノという新星も出てきた。スウェーデンには敗れたがトーナメント進出は毎回のこと。それでも1位で抜ければブラジル戦を避けることができ、ベスト8進出も夢ではなかったので残念なところ。メンバーを見るとそろそろ1つのサイクルが終わりそう。地区予選は問題ない。彼らのベスト8への戦いは続く。

●スイス●

 決勝オーナメント1回戦で一番予想ができなかったのがスウェーデン vs スイスだった。このところの実績ではスイス優位かと思われたが、結局1点に泣いた。GKのゾマーを始め、シェアにリヒトシュタイナー、ジャカやシャキリツバーといいタレントは多いが、FWのセフェロビッチの決定力の低さに毎回泣かされてるような気がする。ここにもう1人タレントがいるともう1段階上のチームになれるが、エムボロの成長に期待か・・・リヒトシュタイナーを始め何人かの主力は今大会後に抜けると思われるがチーム力を維持できるだろうか。

●日本●

 大会直前に監督交代があり、国民の期待もトーンダウンした。それでもアジアで唯一決勝トーナメントに進出したっ実は胸を張っていいと思う。グループリーグ最終ポーランド戦に批判がある待っているが監督の西野のミスはスタメンを6人入れ替えたことで、寧ろ試合終盤の消極策は評価されていいと思う。あのくらいのなりふり構わない戦い方ができないからこの国は負け続けたはずだ。ベルギー戦も2点を先取しベスト8に近づいたが最後はベルギーの地力に押され大逆転負けを喫した。正直”いつもの結果”であり別段感動するような出来事でもない。西野続投はないとして、またしても監督探しに奔走するのだろうか・・・そしてまた違うサッカーになるのだろうか、”日本らしいサッカー”そんな言葉をよく耳にするが、いったい何なんだろうか・・・

●コロンビア●

 緒戦で始まって早々にレッドカードとPK献上という踏んだり蹴ったりで始まったコロンビアのワールドカップ・・・ハメス・ロドリゲスは本調子ではなく、4年前の凄みの薄れているような感じだった。そんな状態から始まってそれでもグループリーグを1位通過したのは彼らが底力を持っている証拠だ。ハメスがいなくてもキンテーロやクアドラードを軸にファルカオにボールを入れ、ミナのヘッドで土壇場で得点。凄みはなくても大応援団の声援の軸に奮闘した。それでもハメス不在は大きかった。最後はイングランドにワールドカップ初PK勝利を献上して大会を去ることとなった。ファルカオは最後のワールドカップになるだろうが、若いタレントは多い。ペケルマンが作ったチームを軸に今後も南米の強豪の地位は確立できると思われる。問題はペケルマン以降か・・・

さぁ、よいよ準決勝・・・

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